以上から、子どもの近視の発生と進行を抑えるためには、スマートフォン・タブレットなどのデジタルデバイスの使用や読書・勉強時には、適切な作業距離と時間を保ちながら、定期的に休憩を取り、屋外での十分な活動時間を日常的に確保することが重要となります。
メガネを掛けることは近視の進行を直接的に引き起こすわけではありません。
少し見にくくなってメガネをかけ始める時期と、近視が進んで急激に視力が低下する時期が重なるため、
→ 「メガネを掛けた」
→ 「度が進んでしまった」
→ 「見えないのでメガネの度を上げた」
→ 「さらに度が進んでしまった」
という具合で【メガネ】=【近視が進む】という思い込みとなり、子どものメガネの装用を極力遅らせる方がいますが、メガネをかけたから近視が進んだわけではありません。
ただし、メガネの度数が強すぎると近視が進む可能性があります。適切な度数のメガネをつくるため、まずは眼科でご相談ください。
メガネをかけたりはずしたりしても、それにより近視の度が進むことはありません。
近視が軽ければ、遠くを見るときだけメガネをかければよいのです。近視が進行すると、近くを見るのにもメガネがあった方が便利なので、子どもの必要にまかせて判断してください。
最近の研究では、遠くがはっきり見えるメガネのほうが、弱めに合わせたメガネより近視が進行しにくかったとの報告や、その逆に、弱めに合わせメガネのほうが進みにくかったとの報告もあり、どちらがいいかはいまのところ決着がついておりません。
が、少なくとも近くを見る状況においては,弱めに合わせたメガネのほうが目への負担が少なく疲れにくくはなります。
コンタクトレンズに、法律や明確な年齢制限はありません。しかし、一般的には、眼科医の指導のもとで装用が始まることが多いのは、小学校高学年から中学生くらいのお子さんです。
コンタクトレンズを装用する上で、年齢よりもはるかに重要なのが、お子さんの自己管理能力です。具体的には、以下の3つの能力が求められます。
これらの管理能力が備わっていなければ、たとえ大人でも装用はできません。
強度近視は「ただ近視の度数が強いだけ」ではありません。
強度近視になると、以下のような病気が発生する可能性が高くなります。
これらの合併症は、進行すると視力に大きな影響を及ぼし、視覚障害の原因として常に上位にあります。
近視の発症年齢と近視の程度とは関係が強く、発症年齢が早いほど強度近視になるリスクが高まります。このことから、小児期のできるだけ早い時期から近視の進行を抑えることが、将来の目の健康のために非常に大切になります。