緑内障と言われると「失明するのでは?」と心配なされる方が多いですが、病気への理解を深めていただき、治療を継続することで失明するリスクは大きく下がります。分からないこと、不安なことがあればどんな些細なことでも遠慮なさらず質問してください。
40歳以上の20人に1人、60歳以上の10人に1人が緑内障を発症している。
知らないうちに病気が進行しており、自覚症状が出る頃にはすでに視野障害が深刻なレベルにまでなっているというケースも稀ではない。
目の中心をややはずれたところに暗点(見えない点)ができます。自分自身で異常に気付くことはありません。
暗点が拡大し、視野の欠損(見えない範囲)が広がり始めます。しかし、この段階でも片方の目によって補われるため、異常に気付かないことが多いです。
視野はさらに狭くなり視野も悪くなって、日常生活にも支障を来たすようになります。さらに進行すると失明に至ります。
一度障害された視神経をもとに戻す方法はなく、病気の進行をくい止めることが治療の目標なので、出来るだけ早期に緑内障を発見し、治療を開始することが非常に大切です。
SLT
(選択的レーザー線維柱帯形成術)
緑内障の治療は点眼薬が基本ですが、すべての方が十分な効果を得られるとは限りません。
「点眼薬を何種類も使っても眼圧が下がらない」「副作用で点眼を続けられない」「点眼を忘れやすい」という場合、次のステップとして検討されるのが「レーザー治療」です。
なぜ眼圧コントロールが重要なのか?
つまり、視力を保つ=眼圧をコントロールすることが、すべての緑内障治療の基盤となります。
緑内障治療は「治す」ではなく、「進行を止めて今の視野を守る」ことが目標です。
最近は治療薬の数も増え、緑内障治療の選択肢は広がっています。早期から適切な治療を行うことにより、一生涯生活に支障のない視野を保つことも可能になってきています。
緑内障についてより詳しくお知りになりたい方は「緑内障の情報サイト」をご覧ください。