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子どもの視力低下(近視)について

近視になる子とならない子の違いは?

近視は遺伝的要因と環境要因の両方が関係します。

父親か母親のどちらか、または両親が揃って近視である場合、子どもも早くから近視になりやすいといわれています。
 

しかし、同じ遺伝背景を持っていても、近視になりやすい環境で育つか否かで、近視の有病率が大きく異なることが明らかになり、現在は環境因子のほうが影響が大きいという考えが通説となっています。

生活環境の変化

近い物を見ることが増えた
  • スマートフォンの普及
  • ​タブレット学習
  • 勉強時間

パソコン、スマートフォン、小型ゲーム機などの使用が身近で当たり前となった現代は、子どもの頃から”近くのものを長時間にわたって見つづける機会”が増えています。
近くばかり見ていると、目のピント調節機能が固定されてしまい、近視になりやすいことが分かっています。

家の外で遊ぶ機会が減った
  • スポーツなど外で遊べる時間・場所・仲間

多くの研究から「外で過ごす時間が長いほど近視になりにくいこと」が分かっています。
また、外で長時間活動する子どもは、近くを見ている時間の長さと関連なく、近視の発症が低いことが示されました。

~日常でできる近視の進行を防ぐための対策~

  • 読書の視距離を30cmを保つ。
  • 近業を30分以上続けない。
  • 外で遊ぶこと。理想は毎日23時間

年齢が低い子ほど予防効果は高いので、幼児期や小学校低学年のお子さんほど意識して下さい。

メガネをかけると近視が進む?

子どもの近視進行を予防するためには、常に鮮明な映像を網膜に映るようにすることが大切だと考えられています。

「メガネはできるだけかけさせたくない」
「メガネをかけると近視がもっと悪くなってしまうのではないか」
などと思われている方もいますが、見えづらいまま生活することのほうが逆に近視を進行させてしまうので、適切な時期に適切なメガネを使用することが重要です。

最近の研究では、ピントがぴったり合ったメガネの方が近視の進行が遅いと報告されています。

近視は治せる?
一度低下した視力は回復できる?

目の使いすぎなどによる一時的な近視状態は、目薬などで治療することができます。
しかし、近視による視力低下は主に、目の奥行きの長さ(眼軸長)が伸びすぎることによって起こります。
残念ながら、一度伸びすぎてしまった眼軸長を元に戻すことは出来ません。

目の病気について